十勝エコロジーパーク / Tokachi Ecology Park
所在地 | 北海道 音更町 |
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期 間 | 1998~2004 |
面 積 | 141ha |
発注者 | 北海道 |
業務領域 | 基本計画、基本設計、実施設計
現場監理、管理運営計画 |
施設主導型から環境育成型の公園へ
プロジェクトの背景
北海道庁は十勝地区に広域公園を作るにあたって十勝地域の環境の根幹となる主要な水系の十勝川の中流部に敷地の選定を終え、エコロジーをテーマとした公園を作るべくエコロジーパークと命名、そのマスタープランの立案を我々が受託した。
当初地元でイメージされていた公園像は施設立地型の公園であったが、議論を重ねてゆく過程で環境育成型の公園像へと進化し、マスタープランづくりはスタートした。
ダイナミックデザインプロセス
ダイナミックデザインプロセスとは、計画を固定的、静的にとらえるのではなく、柔軟で動的にとらえた計画の進め方である。行為とその行為に対する結果を常に把握し、経験として蓄積し、それを計画にフィードバックしていくことである。本計画ではダイナミックデザインプロセスを具体的に進める為基本計画と平行し次の3つの手法を実施した。
先行整備
森林整備、林床管理等を行う事により人の手が入る事による環境の反応を確かめその持つ可能性を認識する。早期に環境に関わる事によって環境の多様性が増し、開園までにより豊かな環境が育成される。
先行利用 エコロジーキャンプ
子供達とエコロジーキャンプを実施し子供達の環境に対する反応を体験しその成果を計画へ反映させた。
利用者会議、ワークショップ
計画の初期は十勝川流域の広域からの参加者を対象としたエコロジーを流域全体で考える流域会議、 後半は市民による環境育成や環境整備の作業を実際にフィールドに出て行い、維持管理や運営管理において市民の出来ること、したいこと等の可能性について検討を行った。また利用、運営への参加の可能性等を語り合うワークショップが行われその成果が計画、設計にフィードバックされた。
十勝エコロジーパークの理念
・自然と人間の共生を目指す公園
・100年先を目指す環境育成型の公園
・市民活動を誘発する公園
・十勝全体へと発信する公園