THE SHINRA
所在地 | 千葉県館山市塩見284-1 |
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期 間 | 2017年5月〜2019年4月 |
面 積 | 1700m2 |
発注者 | 株式会社こがね・花しぶきリゾート |
業務領域 | 基本設計、実施設計、設計管理 |
協 働 | 石井建築事務所(建築/インテリア設計)
白幡興業(建築施工) 藤原造園(造園施工) |
大人のリゾート
房総半島の南端に位置する館山で旅館や飲食業を展開している「花しぶきリゾート」のなかでも最もグレードの高いホテル“森羅”。
本プロジェクトは、エントランス、ダイニング、スパ、ラウンジ、客室を持つ新築棟と既存客室棟改修の建築計画に合わせた造園計画であり、大人のリゾート「THE SHINRA」への再生を目指した。
海の庭、森羅の森
森の懐をあらわす森羅。眼前に広がる南房総の海の陽光と森の奥深さを表す丘をいかし、毎回異なる風景を感じる場“海の庭、森羅の森”をコンセプトとしてデザイン展開。
建築南側に既存の森、その北側に駐車場、道路・周辺家屋、その奥に海が広がる。既存棟周りの樹木はかなり密生していた為、リニューアルとなる客室棟から海への眺望が可能なレベルまで強剪定をはかり、奥行きの感じられる深い森に変えていった。
新築に伴う伐採・造成等により急斜面となる駐車場側法面には適宜石積みを組み合わせながら2Fダイニングからの森越しの海への眺望ができるような樹木配植等を行った。また、ゲストを送迎する無人カートから森を抜けるシークエンスを楽しめるよう、既存タブノキや新植のホルトノキなどの常緑樹にサクラやサルスベリの紅い花木、風にそよぐササ類を組み合わせた明るい駐車場、カートで樹林下を抜ける動線沿いには季節によって彩りを変える低木地被植栽を配し、陽-陰-陽と海や木漏れ日を感じる景観とした。